住・食・花・農を軸として事業を展開する「タネニハ」様の、ホームページ制作を担当させていただきました。 数ある事業をまとめる“案内板”として、それぞれの内容だけでなく、共通して大切にしている想いが伝わる構成を目指しています。
もともと事業ごとにサイトやSNSが運用されていましたが、活動の幅が広がる中で、全体を俯瞰できるホームページが必要になったことからご相談をいただきました。
打ち合わせの際には実際に現地を訪問し、各事業の様子を拝見。
そこで感じた「タネニハ」ならではのあたたかさや、大切にされている想いをもとに、制作を進めました。
まず最初に、3つの方向性でコンセプトと構成をご提案しました。
最終的に、「タネ・循環・つながり」というワードをコンセプトに策定。
「タネが紡ぐ、いのちと地」というキャッチコピーを制作し、タネからさまざまな事業が生まれ、そして育っていくイメージをサイト全体に込めました。
トップページでは、複数ある事業を6つのカテゴリーに分類。
それぞれを線でつなぎ、「事業の多様さとつながり」をひと目で感じられるようにしています。
各カテゴリーを開くと詳細な事業ページが展開され、一部の事業しか知らなかった方でも、サイトを通じてほかの活動に興味を持ってもらえるような動線を設計しました。
また、今後の事業拡大も見据え、各事業ページはWordPress上で自由に編集・追加ができる投稿形式で構築しています。
植物の循環、生き物のいのちの循環、そして人と人とのつながり…
そうした「循環」と「つながり」をテーマに、イラストを制作しました。
サイト内には、同じ人物がさまざまな場所に登場し、まるでタネニハの中を散歩しているようなイメージにしています。
フッターの上には、タネニハの母屋のそばで長年育っている「欅の木」のイラストを配置し、地域とともに息づく象徴として表現。
人や植物、虫や水など、循環を表すさまざまなモチーフを取り入れました。
「タネニハについて」のページは文字情報がメインでしたが、まるで小説を読むような気分でタネニハを知っていただけるよう、文字組みにもこだわりました。
メニューのアイコンはカーソルをかざすと、土から芽が生えたようなアニメーションを実装。
サイトを見ている人も一緒に「タネニハ」を育てているような気持ちになれる演出を意識しました。
また、アイコンにも、種や生き物をモチーフにしたデザインを採用。
細部に至るまで、タネニハの世界観と“いのちの循環”を感じられるようにしています。
小さなタネから始まった想いから、さまざまなつながりが生まれ、育っていく…
お客様の大切にされている想いと、実際に訪問した際に感じた世界を、あらゆる方法で表現したホームページです。
Art Director
片山 雛
Designer/Illustrator
小森 愛美
Producer
萩原 和哉