広報誌(175号)の目的は、ユースボランティア体験の周知と参加促進です。特に、コロナ禍以降なかなか開催できていなかったため、再開にあたって中高生を中心とした若年層に向けて情報をしっかり届けたいという課題がありました。夏休みのタイミングに合わせて、地域の学生に「ボランティアに参加するきっかけ」を提供することが目的です。
誌面構成は、表紙で中高生を惹きつけ、P2では小中学生、P3〜4では高齢者に向けた情報を展開することで、幅広い層に対応しています。特に中高生が最も多く参加することが予想されるため、この世代が「これ、自分にも関係あるかも」と感じられるよう、読みやすく、自然に情報が入ってくる構成を意識いたしました。
また、イベントの詳細はWebへ誘導することで、誌面上では概要を伝えることに留め、より興味を持った読者が紙面をきっかけに「ちょっとやってみようかな」と思えるような、自然な流れを意識しています。
デザイン面では、若い世代、特に小中高生〜大学生を意識し、「子どもっぽくなりすぎない」ことを大切にしながら、爽やかで落ち着きのある夏のトーンで全体をまとめます。メインカラーには青系を使用し、夏の明るさ・軽やかさを感じさせつつ、可愛くなりすぎないように仕上げることで、幅広い年代に親しみやすいビジュアルを目指しました。
表紙デザインでは、単に「楽しそう」だけではなく、“楽しいだけじゃない夏”というメッセージを込めています。表紙を見た瞬間に「ちょっと中を見てみよう」と思わせるインパクトとやさしさが両立できるように意識いたしました。
Director / Designer
小森 愛美
Manager
萩原 和哉