

オリオン機械工業株式会社さまのホームページリニューアルをお手伝いしました。 コーポレートサイト・採用サイトそれぞれでターゲットを設計し、あわせて翻訳機能も導入しています。 社内の皆さまと密に意見を交わしながら、構成設計からデザイン、インタビュー企画まで、一緒につくり上げていきました。
リニューアル前のサイトには、以下のような課題がありました。
こうした点を踏まえ、まずはオリオン機械工業さまが大切にされている考え方や、日々のものづくりの現場を知ることから始めました。
まず初めに、実際に社屋へ伺い、工場や社内の様子を見学させていただきました。
特に印象に残ったのは、すれ違う社員の皆さまが自然に挨拶をしてくださったことです。
機械や日々の仕事についても快く説明してくださり、
普段から良い関係性の中で心地良いコミュニケーションが取られている職場であると感じました。
「オリオン機械工業」という社名も印象的で、星型のロゴマークが入った作業着を自然に身につけている社員の皆さまの姿からも、会社やその歴史に対する親しみを感じました。
現地訪問時や、オンラインにて、何度かヒアリングを行いました。
お話を伺う中で、オリオン機械工業さまならではの強みが明確になっていきました。
特に、フルオーダーメイドを基本とした事業形態は、案件ごとにお客様に合わせた柔軟な対応が求められます。
その姿勢は社内全体に浸透しており、社員一人ひとりが自然と「お客様のため」という意識を持っていることが、大きな強みであると考えました。
現地訪問やヒアリングで得た情報をもとに、全体のコンセプトやサイトの構成を検討。
「オーダーメイド」「お客様のため」「オリオン」といった特徴を軸に、いくつかの方向性をご提案し、意見交換を重ねながら調整を進めていきました。
その結果、「オンリーワン」というワードをコンセプトの軸に据え、社名にも通じる「星空のモチーフ」で表現する方向性に決定しました。

本サイトでは、コーポレート情報と採用情報を同一サイト内にまとめつつ、それぞれ異なる役割のページとして切り分けて設計しました。
コーポレートサイト側では、機械導入のご相談やお問い合わせにつながるよう、お客様向けの情報をメインメニューに配置。
会社案内などの情報はサブメニューとしてまとめています。

「トップページ」のメインビジュアルには映像を設置し、「何をしている会社なのか」がひと目で伝わることを意識しました。
素早く動く機械のダイナミックな映像を用いることで、機械工業らしさや専門性を直感的に感じられる導入としています。

メインビジュアル直下の目立つ位置には、会社の強みを明記。
海外への導入実績も多いことから、納入先を示す地図を掲載し、オリオン機械工業さまの特徴がひと目で伝わる構成としています。

「製品紹介ページ」では、機械がどのような工程を担っているのかを図解で示し、実際に稼働している映像もあわせて掲載しました。
また、機械の動きや役割を一言で表したキャッチコピーも添え、
「どんなことができる機械なのか」を直感的にイメージできるよう設計しています。

「機械をお届けするまで」のページでは、よくある悩みや相談内容を最初に提示。
その上で導入フローを説明することで、ご依頼を検討中の方が自身の状況に当てはめながら考えられる構成にしています。
あわせて、以前より社内で制作されていたキャラクターを活用し、親しみやすく、わかりやすい表現としました。

デザイン面では、工業系のサイトによく見られる重厚・暗色・無機質な印象に寄せすぎず、
「安心感」や「唯一無二の世界観」を意識。
機械工業としての信頼感をベースにしつつも、冷たくなりすぎないバランスを重視しました。
また、食品・衛生用品を扱うお客様が多い背景も踏まえ、
機械工業らしさは残しながら、清潔感が損なわれないよう配慮しています。
カラーは、ロゴやパンフレットに使われている青系をメインとしつつ、社屋の前にある桜の木から、ピンク系の色をさりげなく取り入れました。
トップページでは、星空を背景に用いることで世界観を印象づけ、「オンリーワン」の姿勢が視覚的に感じられるよう表現。
下層ページでは、情報の読み取りやすさを優先し、白を基調としたデザインを採用しています。

また、長年にわたり積み重ねてきた歴史も強みのひとつであるため、
「オリオンの歩み」として単独のページを設け、古書をイメージした茶系の背景で表現。
時間の積み重ねを感じられるデザインにすることで、企業としての信頼感や奥行きが伝わるよう工夫しています。

採用サイトでは、高校卒業後に就職を検討されている方から、経験のある中途採用の方、海外ご出身の方まで、幅広い層を対象としています。
そのため、トップページに情報を集約し、募集要項などの必要な情報にはすぐにアクセスできるよう導線を整理。
オリオン機械工業さまについてまだ詳しく知らない方でも、感覚的にワクワクしながら読み進められるコンテンツを取り入れ、「わかりやすさ」と「見て楽しい印象」の両立を意識しました。

当サイト全体はWordPressで構築しており、お知らせの更新はもちろん、募集職種の内容についても、オリオン機械工業さま側で柔軟に更新・差し替えができる仕様としています。
また、一問一答形式のコンテンツを取り入れることで、仕事内容や職場の雰囲気が直感的に伝わるよう工夫しました。

そして、社員インタビューも掲載。
オンラインにて4名の社員の方にご協力いただき、ライターが取材・執筆を行いました。
インタビュー内容を通して、社員一人ひとりの言葉から会社の魅力が自然と伝わるよう工夫しています。

デザイン面では、年齢やバックグラウンドの異なる方が見ても、違和感なく受け取れるトーンになるよう、調整を重ねながら進めていきました。
全体のコンセプトである「オンリーワン」という考え方は採用サイトにも共通して持たせつつ、社員インタビューを通して見えてきた、社員同士の関係性や人柄、失敗を前向きに捉えて挑戦する姿勢を、より強く反映しました。
特に「人の手でつくるものづくり」であることや、仲間と力を合わせながら、「自分の手で未来を切り開いていく」イメージを重ね、「手」をメインモチーフに採用しています。

特定の個人を強く押し出すのではなく、社員同士の関係性や空気感が伝わるような写真を随所に配置し、社内の雰囲気が自然と感じられるデザインとしました。
本サイトでは、海外からのお問い合わせや採用応募も想定し、自動翻訳プラグインを導入。
日本語を母語としない方にとっても、初期理解のハードルを下げ、問い合わせや検討のきっかけにつながることを目的としています。
今回は、オリオン機械工業さまの社内に、普段からデザイン周りを担当されている方がいらっしゃったため、Googleドキュメントを活用し、リアルタイムで意見を出し合いながら進行しました。
イラスト・写真・動画といった素材については、
オリオン機械工業さま側で撮影や制作を行っていただき、ご用意いただいております。
また、社員の方々に「オリオンを一言で表すなら?」という質問にご回答いただいたり、
インタビューにお答えいただいたりと、制作の途中にも多くの声を反映していきました。
一方的にご提案するのではなく、意見を交わしながら一緒につくり上げていく感覚を大切にした進め方でした。
事業の強みや実績はもちろんですが、
社員の方々の人柄や、お客様との関係性も、企業にとって大切な価値のひとつです。
カズミアでは、資料だけで判断するのではなく、
対話を重ねながら、その企業らしさや強みを見つけ、制作に反映させていくことも大切にしています。
こうした進め方をご希望の場合も、柔軟に対応しています。
ご相談内容が固まっていない段階でも、お気軽にご相談ください。

Art Director
片山 雛
Designer
Junko Kusamoto
Advisor
Satoko Suzuki

Producer
萩原 和哉