森重訪問看護ステーション様 ホームページ制作ストーリー
こんにちは! ディレクターの中根です。
このブログでは、昨年お手伝いをさせていただいた森重訪問看護ステーション様のホームページリニューアルにあたって考えたことや制作過程をご紹介していきます。 制作事例はこちらをご覧ください。
目次
この記事でご紹介すること
川崎市で訪問看護を行う、森重訪問看護ステーション様。
24時間365日体制で、医療的ケア児を含む産前産後から終末期の看取りまで対応していることが強みです。
様々な医療現場で働いた経験を持つスタッフが、まるで家族のように寄り添いながら、幅広くサポートを行なっています。
今回は、ステーションの強みを押し出しながらも、訪問看護ならではの「人と人との距離の近さ」が自然と伝わるサイトを目指し、制作を進めていきました。
コンセプト設計に始まり、構成・デザイン・写真撮影に至るまで、一貫してお任せいただいた制作過程を詳しくご紹介します。
ご相談のきっかけと、見えてきた課題
2023年の開業時に制作したホームページをお持ちでしたが、内容を充実させ、より多くの方に知っていただきたいということで、ご相談をいただきました。
撮影など移動を見据えて神奈川県内の制作会社を検討していた中で、医療系の制作事例があったこと、優しいデザインが事業と合致することから、弊社に興味を持っていただいたとのことでした。
お手伝いをさせていただくことが決まった9月上旬、アートディレクション・デザイン担当の片山と私の2名で、森重訪問看護ステーション様を訪問。
管理者の杜様と副管理者の三浦様から、訪問看護で大切にしていること、スタッフのこと、ステーションの雰囲気などなど…詳しくお話を伺いました。
そこで見えてきたのは、「森重訪問看護ステーション様ならでは」の強みでした。
- 24時間365日対応
- 地域密着
- 小児から高齢者までが対象
- 助産院連携
- 様々な医療現場で経験を積んだスタッフ
通学前の朝の時間やお仕事後、休日。
ライフスタイルに合わせたタイミングで、経験豊富なスタッフが訪問してくれる。
「ホームページを通じて、この魅力を伝えたい」「もっと知ってほしい」——
お話を伺いながら、そんな思いが自然と湧き上がってきました。
開業時に制作したホームページは、森重訪問看護ステーション様がもつ「強み」をうまく出しきれていないことが課題でした。
どのようにアプローチし集客へと繋げていくか、検討が始まりました。
「不安」を「安心」に変えるためのコンセプトと情報設計
訪問看護は、実際に利用者様の自宅を訪問し、日常生活のケアを行う点が特徴です。
命に関わることに加え、プライベートな部分までもを共有するからこそ、依頼前の不安はつきもの。
「本当に任せて大丈夫かな?」
「どんな人が来てくれるんだろう?」
自然と生まれる「不安」を「安心」に変えるために、以下のコンセプトを掲げました。

コンセプトに基づいて、具体的にどう表現をしていくかの方向性もご提案しました。
イメージ写真を添えるなど、お客様に伝わりやすいよう、工夫しています。

次に、これらのコンセプト・方向性に沿って、TOPページの構成を検討しました。
デザインに進む前段階であり、あくまで「何を・どうやって・どの順番で載せるか」を検討する段階のため、基本的に色は付けずグレーで作成します。

構成に至ったポイントは以下の通りです。
- 冒頭でスタッフの顔写真や想いを伝え、安心感を届ける。主なターゲットである家族は、まず「信頼できるか」を判断すると考えたため。
- 「利用者様、第一主義。」の部分は、具体的な強みと交えてポリシーを紹介。森重訪問看護ステーション様が大切にしていることを、わかりやすく伝えるために。
- 24時間体制で緊急時対応を行う点を「お守り」のモチーフとして表現。 いざというときも側にいてくれる存在として、視覚的に安心感を届けるために。
- サービス紹介の後に、「自分らしさが笑顔につながる」として利用者様のエピソードを掲載。 利用後の様子を想像してもらうことで、ページ後半のご利用の流れ・よくある質問がより納得感ある材料として機能すると考えた。
- スタッフ紹介のエリアを設け、安心感につなげる。
- 問い合わせ直前に感情を整える余白として、写真を追加。医療サービスは即断よりも「気持ちが整うこと」が重要と考え、最後にもう一度、安心感を補強した。
どんな流れであれば、利用を検討している方の心に響くのか。
森重訪問看護ステーション様らしい表現は何だろう?
思いを巡らせながら、森重訪問看護ステーション様とも相談しながら、制作を進めていきました。
「らしさ」を込めた言葉・デザイン・写真
唯一無二の強みや、働くスタッフから生み出されるアットホームでやさしい空気感がある、森重訪問看護ステーション様。
構成をもとにデザイン制作、写真撮影を進める中でも、随所に「らしさ」を散りばめていきました。
言葉のトーン
例えば以下の二つの表現を比べた時、どのように感じるでしょうか。
スタッフ紹介 vs 森しげの仲間たち
どちらも同じ「スタッフ紹介」のセクションのタイトルを指しますが、後者の方が親しみやすい印象を抱いたのではないでしょうか。
デザインも大切ですが、ちょっとした言葉の表現で、受け取り方は変わるもの。
コンセプトで掲げた「安心」を届けるために、各セクションのタイトルや、細かい言い回しに気を配りました。
また、「森しげ」の「しげ」は敢えてひらがなにし、「森」が「しげ」っていることを表現しています。

ほかにも、こだわった言葉がたくさん詰まっています。実際のページを、ぜひご覧ください。
安心感を表現するデザイン
情報量を充実させて安心感を届けることも大切ですが、ページを見た瞬間に目に入ってくる「視覚的な安心感」も大切です。
ホームページを見た時に、細かい文字までは読みきれないけれど、写真に目が留まった、モチーフに心を動かされた——そんな経験は、誰にでもあるはず。
この思考をもとに、構成のパートにも記載した通り、ページ内に「お守り」のモチーフを入れました。
24時間体制で緊急時対応を行う点をヒントにしています。お守りの中には、各シーンを表す写真を入れ、伝えたいことがパッと伝わるように。
また、「1」「2」「3」と番号を振っている箇所の背景には、木のモチーフを配置。「森重」の「森」を表現しています。

ほかにも、「森」を意識した世界観をデザインに反映。
採用セクションということもあり、人が集まっているイメージのもと、足跡を取り入れています。

ちょっとした遊び心を随所に取り入れながら、森重訪問看護ステーション様がもつ「らしさ」をデザインに落とし込みました。
空気感を出す撮影
今回は、ホームページ掲載用の写真撮影までお任せいただきました。
森重訪問看護ステーション様の雰囲気を伝える上で、最も大切な役割を担うと言っても過言ではありません。
まずは構成をもとに、ホームページ全体で必要になる写真を洗い出すことから始めました。

スタッフの皆様も撮影したいし、訪問看護を行なっている様子も撮らせていただきたい。
出てきたアイディアを森重訪問看護ステーション様に共有させていただき、撮影内容を詰めていきました。
特に訪問看護に関しては、利用者様によって症状が異なるため、撮影できるカットが変わってきます。
利用者様のご自宅に伺うため、スケジュール調整も必要です。
介助内容、撮影できそうなシーンを細かく確認しながら、撮影カットを検討していきました。
加えて、訪問看護は時間が限られているため、当日の流れを事前に確認し、スケジュールを組んでいきました。

ここからは実際に撮影した写真をいくつかご紹介します。
こちらは、ホームページを開いてすぐ表示される大きな写真(メインビジュアル)で使用している写真です。
スタッフが食事介助を行なっているところを収めました。

こちらは、まるで家族のように日常を支える様子をイメージして撮影したカットです。

森重訪問看護ステーション様は、スタッフのチームワークも抜群。
その雰囲気が伝わるように、肩を組むなど、ユーモアあるポーズでの撮影も行いました。

ホームページ全体で使用している写真の多くは、今回のリニューアルにあたり撮影したものです。
ホームページのコンセプト・方向性に基づいて撮影を行い、写真をふんだんに使用することで、より一層、森重訪問看護ステーション様の世界観を打ち出すことができたと感じています。
ディレクターとして大切にした「対話」とチームワーク
制作は、管理者の杜様・副管理者の三浦様を中心に連携させていただきながら、進めていきました。
大切にしたことは「対話」です。
一方的なコミュニケーションでは、よいものづくりはできないと、常々考えています。
こちらから目的に沿ったご提案をし、お客様にフィードバックをぶつけていただきながらブラッシュアップを重ねていくことが、よいものづくり、ひいては成果につながるはず。
杜様・三浦様とは、テキストでのコミュニケーションに加え、オンラインでの打ち合わせを頻繁に行いました。
構成やデザインに関しては、ご提案したその場でフィードバックをいただき、さらにブラッシュアップしてまたご意見をいただく…というサイクルを続けていきました。
ちょっとしたニュアンスやイメージは、テキストではなかなか伝わりづらいもの。
双方で認識を合わせながら、スムーズに制作を進めることができたと振り返っています。
また、チームメンバーとの擦り合わせも、こまめに行いました。
特に撮影は、時間厳守の環境下で、事前に想定したカットを撮っていく(場合によっては柔軟にカットを変更していく)必要がありました。
そういった状況をカメラマンと共有することは必須でしたし、何よりも森重訪問看護ステーション様の強みや空気感を伝えることが大切だったと考えます。
コンセプトやデザインに関しても早い段階から共有し、「この写真はどの箇所で使うのか」「どういう目的で使うのか」という認識を合わせていきました。
チーム全体で同じ方向を向くことができたからこそ、「らしさ」溢れるホームページに仕上がったのだと感じています。
これからの制作に向けて
お話を伺う中で、森重訪問看護ステーション様にしかない「強み」が浮き彫りになりました。
その強みをもっと知ってもらいたい、そして多くの人に利用していただきたい—— そのような思いを常に頭に巡らせながら、制作を進めていきました。
ホームページ制作をご依頼してくださるお客様には、そのお客様にしかない「強み」があると思います。
ご自身では「強み」だと気づかないことが、対話を重ねる中で「強み」と認識できることも。
ディレクターとしてお客様と対話しながら「強み」を引き出し、ホームページに落とし込み、お客様の価値につなげていけるように。
これからも取り組んでいきたいと思います。
また、撮影で訪問看護の現場に立ち会わせていただく中で、スタッフの皆様が医療従事者として働く姿に感銘を受けました。
時間内に、テキパキと、真心を込めて。一つひとつの動作がプロフェッショナルで、誇りを持って働いていることが、ひしひしと伝わってきました。
立場は異なりますが、私自身もより一層意識を高く持って、ものづくりに向き合っていきたいと思います。
カズミアがお手伝いできること
カズミアでは、ホームページ制作に加え、撮影まで対応しています。
写真ひとつで、印象は大きく変わるもの。
コンセプトを軸にデザインから撮影まで一貫して行うため、統一された世界観で「らしさ」を表現することが可能です。
伝えたい想いや空気感を、お聞かせください。
「強み」を引き出し、成果につながる提案をさせていただきます。








