なかじま税理士事務所様
Webサイト制作ストーリー

こんにちは。
ディレクターの中根です。
カズミアで、Webサイトや印刷物のディレクションを担当しています。
このブログでは、昨年お手伝いさせていただいた、横浜市港北区にあるなかじま税理士事務所様のサイトリニューアルについて、制作の過程や、制作を通して大切にしたことをまとめていきます。
制作事例については、こちらをご覧ください。
目次
この記事でお伝えしたいこと
税理士や司法書士、弁護士などの「士業」は、専門性や正確さが求められる一方で、初めて相談する方にとっては、少し堅い印象を持たれやすい職業でもあります。
今回のサイトリニューアルでは、そうした信頼感をしっかりと保ちながら、いかに親しみやすく伝えていくかを大きなテーマとして考えました。
イラスト制作や写真撮影を取り入れ、地域のお客様にとって身近に感じられる表現にも工夫を凝らしています。
この記事では、なかじま税理士事務所様のサイト制作において、どのように考え、整理し、チームで進めていったのかを、制作過程を交えながらご紹介していきます。
ご相談のきっかけと、最初のヒアリング
すでにWebサイトをお持ちで、必要な情報は一通り掲載されている状態でしたが、さらなる改善に向けて、以下の点を実現したいというご相談をいただきました。
- 相続や決算など、各サービスの紹介を強化し、リモート対応のお客様を増やしたい
- 文字量が多くなっているため、情報を整理したい
- イラストとご本人の写真を取り入れ、人柄が伝わるサイトにしたい
- 横浜市港北区・都筑区・青葉区を中心とした、企業経営者や個人のお客様からのお問い合わせを増やしたい
横浜エリアの制作会社を探す中で、イラストと写真を組み合わせたサイト制作を行っている点にご興味を持っていただき、弊社を見つけてくださったとのことでした。
数ある制作会社の中からご連絡をいただけたことを、嬉しく思っています。
こうしたご要望や背景をより深く理解するため、制作はまず、港北区にある事務所へお伺いし、ヒアリングを行うことからスタートしました。
ヒアリングでは、中嶋様の事業に対する想いや、今回のリニューアルを通じて実現したいことについて、丁寧にお話を伺いました。
また今回は、デザイン・イラストを担当するスタッフも同行し、実際に画面を見ながら、デザインやイラストのイメージについてすり合わせを行っています。
対面でお会いすることで、中嶋様のやさしいお人柄や事務所の雰囲気を感じ取ることができ、その後の制作に大いに活かすことができたと感じています。
人柄と安心感を伝えるためのサイト設計
中嶋様からご希望いただいた「人柄を伝えること」を、今回のサイト制作では何よりも大切に考え、制作を進めました。
税理士が受けるご相談は、会社やお金のことだけでなく、相続など、ご家族や人生に関わる内容に及ぶことも少なくありません。
だからこそ、サービス内容だけでなく、「どんな人が対応してくれるのか」が伝わることが、お客様にとって大きな安心材料になると考えました。
人柄が伝わることで、「この税理士さんなら安心して相談できそうだ」と感じていただくこと。
それが結果として、相続やリモート対応を含めたご相談の増加といった成果につながるのではないかと考えています。
そうした人柄や安心感を伝える手段として取り組んだのが、イラスト制作と写真撮影です。
なかじま税理士事務所様の雰囲気や地域性を表現し、特に写真撮影では、中嶋様らしさが自然に伝わる表情や空気感を大切にしました。
詳しくは次の「制作の流れ」でご紹介しますが、なかじま税理士事務所様だからこそ表現できる要素を、随所に取り入れています。
また、地域のお客様からのお問い合わせを増やすため、SEOの観点も意識してサイト設計を行いました。
横浜市港北区をはじめ、周辺エリアのお客様に見つけていただけるよう、サービス内容やエリアに関する情報を整理し、検索時にも伝わりやすい構成を心がけています。
イラストのモチーフにも港北区・都筑区にゆかりのある要素を取り入れ、地域性を感じられる表現と、検索対策の両立を図りました。
チームで進めた制作の流れ
ここからは実際の制作の流れに沿って、各工程で行ったことをご紹介します。
ヒアリング内容の整理
訪問後すぐに、伺った内容を整理しました。
ヒアリング内容は制作の中で何度も立ち返る重要な情報です。記憶が鮮明なうちにまとめ、今後の制作に活かします。

方向性のご提案
ヒアリングをもとに、リニューアルの方向性を定めました。
何をコンセプトにし、どのような内容をサイト上で表現していくのか。
サイト構成、デザイン、イラスト、写真など、すべての制作工程はこのコンセプトに基づいて考えています。

イラスト制作
制作物の中で、最初に取り掛かったのがイラストです。
コンセプトを軸に、中嶋様の「人柄」や「地域」を表すイラストを中心に制作することを決めました。
まずは、どのようなイラストが中嶋様、なかじま税理士事務所様らしさを表現できるか、チームで検討を重ねました。
たとえば、事務所がある港北区周辺をイメージする施設や場所を挙げ、表現の方向性を整理しています。

イラスト内容の決定後は、イラストのタッチを検討しました。
一言で「イラスト」と言っても、タッチの違いによってサイト全体の雰囲気は大きく変わります。
そこで今回は、以下の3パターンをご提案しました。
A案
可愛らしさを意識しつつ、B案・C案の中間ほどのデフォルメ感で、ちょうどよいバランスを目指した案です。
服のシワは線で区切る表現とし、やわらかさと親しみやすさを感じられるタッチにしています。
B案
よりデフォルメを強めたイラストです。
図形的なパス風の表現を用い、服のシワは最小限に抑えました。
ざらついたブラシで影を加えることで、少し新しさのある印象に仕上げています。
C案
リアル寄りの表現を意識した案です。
髪の質感など細部をよりリアルに描き、服についてはシワではなく影のイメージで表現しています。
検討の結果、中嶋様にはA案をお選びいただき、次の工程であるラフ作成へと進みました。
まずは色を付けない段階でイメージのすり合わせを行い、中嶋様からも都度フィードバックをいただきながら、調整を重ねていきました。


最後に着色を行い、完成です。
ページ内の各所で使用していますので、見つけてみてください。

ページ構成の検討
デザインに着手する前に、まずはページ構成を検討します。
家を建てる前に必要な「設計図」のようなもので、コンセプトに基づいて、何を、どこに載せるか、大枠を考えていく工程です。
「見るお客様(ターゲットと呼びます)はどう感じるかな?」
「中嶋様の強みをしっかり伝えられているかな?」
と考えながら、チームでブラッシュアップしていきました。
この段階で、表現のアイデアについても固めています。
中嶋様は、日頃からお客さまとの対面コミュニケーションを大切にされていらっしゃる方。
そこからヒントを得て、各所で「吹き出し」をモチーフとして使用することにしました。
各セクションの見出しについても、人柄が伝わる工夫をしています。
たとえば、一般的に「代表メッセージ」と表現される部分は「なかじまの気持ち」、「ブログ」は「なかじまのちょっとひとこま」といったように、表現を少し変えました。
文字の表現についても、「わかりやすさ」だけでなく、「デザインにマッチすること」や「世界観=らしさを表現すること」を意識しながら、検討を進めています。
ただし、表現をやわらかくしすぎると内容が分かりにくくなってしまうため、小さく「代表メッセージ」「ブログ」と補足を入れました。
Webサイトを見る方はさまざまです。誰が見ても受け取りやすい表現になるよう意識して制作を進めています。
中嶋様からもフィードバックをいただき、最終的に完成した構成がこちらです。(途中段階)

なお、構成の段階では、細かいデザインや着色は行いません。
具体的に作り込みすぎると、そこに引っ張られてしまうためです。
構成は基本的にグレースケールで作成し、次のデザインフェーズでより具体的な表現を検討します。
デザイン制作
構成の段階で、弊社と中嶋様の間でしっかりと認識を合わせることができていたため、スムーズにデザイン制作へ進むことができました。
一気にすべてを制作するのではなく、まずはメインビジュアルと最初のセクションをデザインし、中嶋様に確認いただく形で進めています。
スモールステップで確認を重ねることで、その後の制作も円滑に進みました。

書類をイメージしたデザインにしてみたり、書類をクリップで留めるような表現を取り入れてみたり。


構成をベースにしながら、「中嶋様らしさ」や「税理士」というイメージを膨らませ、デザインに落とし込んでいきました。
中嶋様は、お客さまと書類を見ながら打ち合わせをされる機会が多くあります。
そこからヒントを得て、「書類」をモチーフにしたデザインを取り入れています。
コンセプトを軸に、ヒアリングでお聞きしたこと、実際に感じたことを反映しながら、ひとつのデザインを仕上げていきました。

アニメーションの検討
今回は、メインビジュアルをスライド式にしています。
Webサイトを訪れた方が、「中嶋様はどんな方なのか」「打ち合わせはどんな雰囲気なのか」をイメージしやすくなるよう工夫しました。
また、書類をクリップで留めるようなデザイン部分では、カーソルを乗せると「なかじまにお任せください!」という吹き出しが表示される仕掛けを入れています(パソコン閲覧時のみ)。
カーソルを乗せると色が変わる、線が出るなど、さまざまな表現方法がありますが、今回は「コミュニケーションを大切にする中嶋様らしさ」を、アニメーションを通して表現しました。

撮影イメージの検討
中嶋様ご自身を中心とした撮影に向けて、どのようなシーンで、どのようなカットを撮影するかを検討しました。
ここでも軸になるのはコンセプトです。
たとえば、
「お客様のパートナーであることを表すため、打ち合わせ風景のカットが必要ではないか」
「地域のお客様の共感を得るため、街並みを入れたカットもあった方がよいのではないか」
といった視点で検討を進めました。
リファレンスを集めながらイメージを膨らませ、中嶋様にも確認いただき、撮影カットを決定しています。
撮影カットが決まった後は、撮影スケジュールに組み込み、リスト化する作業を行いました。
撮影時に参照する資料でもあるため、ポーズや参加者、使用箇所、必要な物品など、必要な情報はすべて反映します。
「これを見れば撮影は大丈夫」という状態を整えました。

撮影
今回は、中嶋様が顧問税理士を務めていらっしゃる会社の社長様にもご出演いただくことになりました。
撮影当日は、弊社カメラマンとともにお客様のもとを訪問し、実際の面談風景を撮影するところからスタートしました。
実際のシーンがあることで、Webサイトを見た方にもイメージが伝わりやすくなります。

ほかにも、「地域の税理士」を表現する写真として、事務所がある横浜市港北区・高田の街で、中嶋様が普段利用されている自転車で移動する様子を撮影しました。

実際にお客様のもとを訪問する際、自転車で移動されることもあるとのこと。
中嶋様の日常を切り取ることで、Webサイトを見る方に「身近な存在」と感じてもらえたら嬉しく思います。
実装、システム開発
完成したデザインやイラスト、撮影した写真を反映し、実際のWebサイト上での見え方を確認するフェーズへと進みます。
「写真を当てはめてみたら、思ったより暗く見えた」など、イメージと異なる点が出てくることもありました。
そうした小さな違和感も見逃さず、ひとつひとつ丁寧に調整を行い、形にしていきました。
細かな調整を経て、11月末にWebサイトを公開しています。
ディレクターとして意識したこと
意識したことのひとつは、中嶋様と常に同じ方向を向いて制作を進めることです。
イラスト、デザイン、写真撮影。
制作の中心は弊社が担いますが、お客様からいただくフィードバックを反映することを大切にしています。
Webサイトは、完成して終わりではなく、運用し続けていくものです。
「更新したい」と思っていただけるような、お客様ご自身に愛着が湧くサイトを目指しました。
更新が続けば、「問い合わせが増えた」「売り上げが上がった」など、「成果」につながるとも考えます。
一方的に作って完成させたWebサイトは、なかなか愛着が持てないものです。
私たちは、お客様の課題解決に必要なご提案を行いながら、フィードバックをいただき、よりよいものを一緒に作っていく姿勢を大切にしています。
なかじま税理士事務所様の制作においても、イラストであれば、イメージ・ラフ・着色のすべての工程でフィードバックをいただきながら進めました。
日々スプレッドシートを中心にやり取りを行い、抜け漏れなく、円滑に進めることができたと感じています。
いつも期日までに、正確にご対応くださった中嶋様。
ときには「撮影でこんなことができるかもしれない」といったご提案をいただくこともありました。
常に同じ方向を向いて制作を進められたことを、大変嬉しく思います。
改めて、ありがとうございました。
また、制作のすべての過程において、コンセプトに立ち返ることを意識しました。
「このイラストは、“地域の経営と暮らしを支えるパートナー”というコンセプトに合っているだろうか?」
「この写真は、その想いが伝わるだろうか?」
制作を進める中で、コンセプトに立ち返って見直したのが「横浜を表すイラスト」です。
当初は「横浜=みなとみらいの観覧車」という一般的なイメージをもとに検討していました。
しかし、「地域」というコンセプトに立ち返ったとき、事務所がある港北区や都筑区に暮らす方々にとって、より身近な風景の方が適しているのではないかと考えました。
そこで方向性を見直し、モザイクモール港北、新横浜駅の新幹線、日産スタジアムなど、よりローカルな要素を取り入れたイラストに変更しました。
この経験を通して、改めてコンセプトの大切さを実感しています。
親しみやすさと専門性、そのバランス
制作中に悩んだことのひとつが、親しみやすさと専門性のバランスです。
堅いイメージを持たれがちな「税理士」をやわらかく表現するため、イラストを取り入れたり、曲線を用いたデザインを採用しました。
一方で、専門知識をもつ職業として、信頼を感じていただくことも欠かせません。
ともすると相反するこの二つを、どのように両立させるかが大きな課題でした。
ターゲットである経営者や個人のお客さまの年齢層は40代以上で、男性の方も多くいらっしゃいます。
たとえば、可愛らしすぎるイラストでは、イメージと合わないと感じられてしまう可能性があります。
可愛すぎず、でもどこか安心感のある、心が和らぐようなイラストのテイストを探りながら調整を重ねました。
専門性の観点では、特にサービス紹介ページの内容を充実させています。
相続税のページでは、具体的にどのようなサポートができるのか、面談の流れなどを詳しく掲載しました。
ただ、文字だけが続くと、情報が入りにくくなってしまいます。
写真やイラストを適切に配置し、内容の分かりやすさと読みやすさのバランスを整えています。
中嶋様からいただいた声
中嶋様から、制作過程や完成したWebサイトについて、声をいただきました。
今回カズミア様にお願いしたホームページのリニューアル後、早速いくつかお問い合わせをいただき、実際に契約につながっています。
現在もお問い合わせは続いていますが、ほとんどの方がホームページをご覧になった上で、私の雰囲気を感じ取ってからご連絡くださっていると実感しています。
これは、当初思い描いていた「人となりが伝わること」という狙いどおりの結果だと考えています。
振り返ってみると、今回のリニューアルで特によかったと思っているのは、最初にオンラインで概要をお伝えした後、実際に事務所までお越しいただき、直接お会いしてお話ができたことです。
実際にお会いしたことで、私自身のことを知っていただけただけでなく、私も担当の中根さんのお人柄を知ることができ、その後のやり取りがとてもスムーズになったと感じています。
提案内容にイメージとのズレを感じたとしても、遠慮なく率直にお伝えすることができましたし、そうした中で、自分のイメージを超えるご提案をいただく場面も多くありました。
結果として、今の事務所の規模や方向性に合った、納得感のあるリニューアルになったと思います。
ホームページのリニューアルは、あくまで最初の一歩であり、ここから育てていくことが大切だと受け止めています。
今後もご協力をいただきながら、新たなお客様との出会いにつながるホームページにしていけたらと思っています。
制作に携わっていただいたカズミアの皆様、この度はありがとうございました。
弊社からのご依頼に対し、いつも丁寧にご対応くださった中嶋様。
どの工程においても、スムーズに進行することができました。
また、Webサイト公開後、実際に成果につながっているとのことを伺い、大変嬉しく思っています。
今後も、Webサイトを通じた新しいご縁が広がっていくことを願っています。
これから目指していきたいこと
私たちが行うWebサイト制作は、見た目がかっこいいものを作ることがゴールではありません。
「知ってもらいたい」
「集客したい」
「売り上げを伸ばしたい」
そうしたお客様の「こうなりたい」を叶えるための手段として、Webサイトを制作しています。
お客様が本当に叶えたいことは何か。
そのWebサイトを見た「お客様の先にいるお客様」は、何を感じるのか。
当たり前のことではありますが、目的や、その先にいる人の存在を忘れず、やわらかい頭で提案できるディレクターでありたいと考えています。
また、私たちカズミアは、イラストや写真を通じて「らしさ」を表現するクリエイティブを強みとしています。
イラストレーター、デザイナー、カメラマン、それぞれが個性を持ったプロフェッショナルで、本当に心強いメンバーです。
ディレクターとして、一人ひとりが力を発揮できる環境を整えながら、お客様によりよい提案ができるよう、引き出しを増やしていきたいと考えています。
日々、ネットでもリアルでもさまざまなものに触れ、インプットを重ねていきたいと思います。
カズミアがお手伝いできること
カズミアでは、Webサイト制作に加え、イラスト制作や写真撮影まで、一貫してお手伝いしています。
制作を一社で行うことで、「デザインとイラストの雰囲気が合わない」といったことも起こりません。
世界観を統一したものづくりで、未来の価値につながるWebサイト制作をサポートしています。
ご予算やご要望に応じたご相談も可能です。
どうぞお気軽にお問い合わせください。








