

川崎市で訪問看護を行う森重訪問看護ステーションさまのホームページ制作をお手伝いしました。
24時間365日体制で、医療的ケア児を含む産前産後から終末期の看取りまで対応されているステーション。その対応範囲の広さだけでなく、「家族のように寄り添う姿勢」や「人と人との距離の近さ」が自然と伝わるサイトを目指し、構成・デザイン・写真撮影まで一貫してご提案しています。
森重訪問看護ステーションさまの事業開始から約2年が経ったタイミングで、既存のホームページを見直したいというご相談をいただきました。
これまでにホームページ自体は用意されていたものの、利用を検討するご家族や、ケアマネージャーなどの関係者にとって「必要な情報が分かりやすく整理されている」とは言い切れない状態でした。
また、採用の観点からも、「どんな人たちが、どんな想いで働いているのか」が十分に伝わっておらず、求職者が働く姿をイメージしにくい点も課題として挙がっていました。
対面でのヒアリングを通じて、想いや大切にしていることをお伺いしました。
その内容をもとに「地域に根差し、家族のような安心を届ける訪問看護ステーション」というコンセプトをご提案しています。
森重訪問看護ステーションさまは、姉妹院である助産院が60年以上にわたり地域医療を支えてきた背景をお持ちです。その歴史や信頼の積み重ねは、数字や実績以上に、人と人との関係性の中で育まれてきたものだと感じました。
一方で、医療・福祉サービスは、ホームページの第一印象次第で不安が強まってしまう分野でもあります。旧サイトでは、そうした背景や想い、強みが十分に伝わっていない状態でした。
だからこそ今回は「何を伝えるか」だけでなく、「どんな順番で、どんな温度感で伝えるか」を重視しています。
訪問看護を検討する方の多くは、不安や迷いを抱えた状態でサイトを訪れます。
そこで私たちは、いきなりサービス説明を並べるのではなく、まず安心できる入り口を用意し、次に人となりや想いに触れてもらい、その上で強みやサービス内容を理解してもらう、という流れを設計しました。

「ここなら大丈夫そう」「この人たちなら相談できそう」
そんな感情が自然に生まれてから、具体的な情報に進める構成です。
さらに、利用後の姿が想像できる要素や、支えるスタッフの存在を丁寧に可視化することで、共感と納得を深め、行動につながる導線へとつなげています。
スタッフの人柄や想いが画面越しでもダイレクトに伝わるよう、言葉のトーンも丁寧に調整しました。
トップページでは、ホームページであることを意識させすぎない「あたたかみや人間味のある表現」を中心に構成。メニューやナビゲーションでは、一般的で分かりやすい言葉を採用しています。



全体を通して、親しみやすさと落ち着きを両立させることを意識。
ゆったりとした余白を持たせ、情報を詰め込みすぎないことで、安心して読み進められる設計としています。
医療機関としての信頼感を保ちつつ、写真の質感や色味・さりげないあしらいで、ぬくもりのある印象に仕上げました。

「選ばれている理由」の紹介では、「お守り」をモチーフに取り入れ、24時間365日支えになる存在であることをやわらかく表現しています。
また、「森重」という名前にちなんで、“森”を感じさせる世界観を全体に反映。
名前と雰囲気が結びつくことで、森重訪問看護ステーションさまの印象が、自然とあたたかく心に残るようにしています。

写真撮影も、コンセプトを体現する重要な要素のひとつです。
実際に利用者さまのご自宅へ伺い、訪問看護の様子を撮影することで、サービスのイメージが具体的に伝わるカットを意識しました。
利用者さま一人ひとりのケア内容を踏まえ、「家族のような安心」が感じられる距離感や表情を大切にしています。

また、スタッフ撮影では緑のある公園を中心にロケーションを選び、森重訪問看護ステーションさまらしい世界観を写真でも表現しました。

ホームページの印象は、写真ひとつで大きく変わります。
「デザインは気に入っているのに、写真が合わない」「世界観がうまく揃わない」と感じたことはないでしょうか。
カズミアでは、ヒアリングを通じてコンセプトを丁寧に整理し、デザインだけでなく写真撮影まで含めて一貫したご提案を行っています。
伝えたい想いや空気感を、視覚表現としてどう落とし込むか。そこまで含めて考えることで、初めて“伝わるホームページ”になると考えています。

Director
中根 美稲
Director/Designer
片山 雛

Photographer
斎藤 真弓
Advisor
Satoko Suzuki

Producer
萩原 和哉